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アスレティックトレーナーとは?仕事内容や将来性、承認校を選ぶには大学か専門学校、どちらがおすすめ?

  • アスレティックトレーナー

近年、スポーツや医療の現場で注目を集めている「アスレティックトレーナー」。将来スポーツに関係した仕事がしたい!と思っている人の中には、このアスレティックトレーナーに興味を持っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、一口にアスレティックトレーナーといっても、どのような働き方をするのか、どうやって目指すのか、といったイメージが湧きにくいことと思います。
ここでは、アスレティックトレーナーの具体的な働き方や、アスレティックトレーナーの資格取得方法、そしてアスレティックトレーナーを目指す人の学校選びのポイントなどを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

目次

1アスレティックトレーナーとは?
2アスレティックトレーナーの仕事
3アスレティックトレーナーの求人・就職先
4アスレティックトレーナーの年収と将来性
5アスレティックトレーナーになるには?
6承認校で学ぶなら大学?専門学校どっち?
7アスレティックトレーナーと医療資格

アスレティックトレーナーとは?

アスレティックトレーナーとは、スポーツ選手のケガや障害の予防、救急処置、ケガからチーム復帰に向けてのリハビリ、コンディショニングや健康管理や教育指導など、スポーツの技術指導を除く、ありとあらゆる業務で選手をサポートし、スポーツ選手と一緒に戦うパートナー的存在です。

 

アスレティックトレーナーの仕事

アスレティックトレーナーの仕事内容

アスレティックトレーナーの仕事内容は、主に5つの業務で構成されています。

  • スポーツでのケガ・障害の予防
  • スポーツ現場での救急処置
  • アスレティックリハビリテーション(スポーツに復帰するための身体機能の回復)
  • 選手の健康やコンディション管理とその記録作成・管理
  • 教育的指導(スポーツ選手に対する教育的な指導など)

このような仕事を行うアスレティックトレーナーには、トレーナーとしての専門知識・技術に加え、医学的な知識が求められます。
日本では公益財団法人日本スポーツ協会が認定する「公認アスレティックトレーナー」(JSPO-AT)という資格があり、一般的にはこの資格を取得している人がアスレティックトレーナーと言われています。
それでは、アスレティックトレーナーは具体的にどのような働き方をするのでしょうか?

アスレティックトレーナーの勤務・雇用形態(働き方)

まず、アスレティックトレーナーの就職先として一番に思い浮かぶのが、スポーツチームではないでしょうか。
スポーツチームでの働き方には大きく分けて以下の2種類があります。

  • チーム専属のアスレティックトレーナーとして働く(契約、正規雇用、非正規雇用)
  • いくつかのチームのアスレティックトレーナーを掛け持ちする(非正規雇用、個人契約、会社契約)

プロスポーツチームでは、1年契約や複数年契約などのチームと自身が契約を結ぶのが一般的です。

また、企業が運営している実業団チームでは社員と同様に扱われるケースが多いです。またトレーナーを派遣する企業や、トレーナー業務を請け負う企業に所属してその契約先でトレーナー業務を行うケースや、個人で複数チームを掛け持ちするケースもあります。

スポーツチーム以外のアスレティックトレーナーの就職先・働き方としては、

  • 整形外科、整体院、鍼灸院といった医療機関(正規雇用、非正規雇用)
  • スポーツジムやフィットネスクラブといったスポーツ施設(正規雇用、非正規雇用)

などがあります。

医療機関で働く場合は、柔道整復師や鍼灸師、理学療法士などの国家資格が必要となる場合があります。
このほかに、カナダやアメリカなどのアスレティックトレーナーの認知度が高い海外でスポーツトレーナーとして活躍するという選択肢もあります。

それでは次に、アスレティックトレーナーの1日のスケジュールを見てみましょう。

アスレティックトレーナーの1日のスケジュール

アスレティックトレーナーは、スポーツチームに所属する場合、基本的に選手のスケジュールに合わせて活動することになります。
医療機関やスポーツ施設に勤務する場合は、シフト制となることが多いです。

ここでは、スポーツチームに所属するアスレティックトレーナーの1日をご紹介します。

10時練習開始のケース
  • 8:00/勤務開始 朝のミーティング 選手ケアの準備
  • 9:00/選手対応(治療・マッサージ・ストレッチ・プレトレーニングのサポート・テーピング)
  • 10:00/練習スタート
    選手の練習対応(ケガ人のサポート リハビリ選手の指導・リハビリの実施など)
  • 12:00/練習修了
    選手への治療開始 適宜昼食
  • 16:00/勤務終了時のミーティング(選手の状態共有 監督・コーチへの報告)

*日によってスケジュールや終了時間は異なります
*試合帯同中や、試合がホームかアウェイかによって、勤務スケジュールが変わります。

このように、選手たちに予定を合わせ忙しい日々を送るアスレティックトレーナーですが、アスレティックトレーナーの仕事の魅力はどのようなところにあるのでしょうか?

アスレティックトレーナーのやりがいと魅力

アスレティックトレーナーのやりがい・魅力は、ずばり以下のようなものです。

①愛するスポーツに関われる

皆さんの中にも、「大好きなスポーツに生涯携わりたい」と考えている方は多いのではないでしょうか。アスレティックトレーナーの中には、もともと選手として活躍していたけれどケガでプレーできなくなった人、選手になりたかったけれどなれなかった人、スポーツ観戦が好きな人など、さまざまなバックグラウンドを持つ人たちがいます。しかし、彼らの多くに共通するのは「スポーツが好きだ」ということです。そのような方々にとって、スポーツの現場で直接選手たちを支えることのできるアスレティックトレーナーの仕事は大変やりがいのある仕事といえます。

②選手の活躍に貢献できる

常に近くで選手やチームをサポートしてきたアスレティックトレーナーにとって、選手やチームの成功に対する感動は並々ならぬものとなります。例として、選手のリハビリテーションに力を入れるアスレティックトレーナーであれば、選手が怪我から復帰することができたときなどは、選手と大きな喜びを分かち合える瞬間となります。

③選手やチームと感動を共有できる

常に近くで選手やチームをサポートしてきたアスレティックトレーナーにとって、選手やチームの成功に対する感動は並々ならぬものとなります。例として、選手のリハビリテーションに力を入れるアスレティックトレーナーであれば、選手が怪我から復帰することができたときなどは、選手と大きな喜びを分かち合える瞬間となります。

④選手やチームに頼りにされる

アスレティックトレーナーは、スポーツから医学まで広範囲にわたる専門知識を持っているため、さまざまな人から頼りにされます。リハビリなど、フィジカル面での選手のサポートももちろんのことながら、アスレティックトレーナーはメンタル面においても選手の大きな支えとなります。強固な信頼関係を構築し、総合的なサポート役として選手やその家族から頼ってもらえる点も、アスレティックトレーナーの大きなやりがいです。

 

アスレティックトレーナーの求人・就職先

アスレティックトレーナーの就職先は、主に以下の6つにまとめられます。

①プロのスポーツチーム、日本代表選手団で働くアスレティックトレーナー

プロ野球やプロサッカーなどのスポーツチーム、日本代表の選手団などでは、試合中のケガの診断・応急処置や選手のトレーニング・コンディショニング・リハビリなどのプロとしてスポーツトレーナーが働いています。
スポーツトレーナーといえば一番最初にプロチームで働くことを想像される方も多いのではないでしょうか?
実際に最も人気のある就職先ですが、公募で募集していることはほとんどありません。
大抵はそこで働くトレーナーやスタッフからの紹介で成り立っています。
就職するには、学校や先生のコネクションを活用する、インターンや実習を受け入れているチームはそうした機会に自分を売り込むのが得策です。

②プロのスポーツ選手と個人で契約するアスレティックトレーナー

プロのスポーツチームに所属する以外にも、バドミントン、テニス、水泳、卓球などの個人競技のプロ選手と契約を結ぶという選択肢もあります。
こちらに関しては、プロチームと違いスポーツトレーナーを育成していく目的よりも、より実績重視、実力重視となるため、教育機関を卒業してすぐに契約を結ぶのは基本的には不可能です。
まずは、スポーツチームや、スポーツ外傷やリハビリに強い医療機関などで実力をつけた後に挑戦してみるのが良いでしょう。

③実業団で働くアスレティックトレーナー

日本では多くの企業が野球やラグビー、バレーボール、駅伝などをはじめとした「実業団」を運営しています。世界選手権やオリンピックなどの世界的な大会の出場選手でも、実業団から選出されることも多々あるため、こうした強豪選手のサポート的な役割としてスポーツトレーナーも実業団に所属するケースがあります。実業団では、選手も社員と位置付けられることが多いですが、スポーツトレーナーも同様に正社員として就職できる場合が多いため、安定した給料や手厚い福利厚生を考慮に入れて実業団を選択する人もいます。

④病院や整骨院などの医療機関

アスレティックトレーナーというとプロチームや実業団に所属して働くイメージがありますが、プロチームや実業団によっては予算や採用人数の関係上、専属契約を結べない場合があります。こうした場合、スポーツの外傷などに強い医療機関と提携し、必要に応じてアスレティックトレーナーを派遣してもらったり、トレーナー業務そのものを委託しているケースがあります。ただし医療機関によっては、医療資格も併せ持っていないと働けないケースもありますので、注意しましょう。

⑤スポーツジムやフィットネスクラブといったスポーツ施設

医療機関と同様の理由で、スポーツ施設で働くアスレティックトレーナーも多いです。スポーツ施設の求人の中には応募条件にアスレティックトレーナー資格が含まれるものも多く、スポーツ施設でのアスレティックトレーナーの需要は高まっているようです。専門知識を活かし、ダイエットや健康維持など施設利用者の目的に合ったトレーニングメニューを提案することが主な業務内容となります。

⑥海外で働くアスレティックトレーナー

スポーツトレーナーという分野においては、カナダやアメリカの方がスポーツ医療に関する研究が盛んなため、海外で学び、海外の資格を取得するケースもあります。海外の大学などで資格を取得して、そのまま現地のチームなどで契約する方もいます。しかし、VISAの問題があるのでずっと働き続けることができるかは注意が必要です。
スポーツ医療の先進国での実績は、日本に帰国後、自分の知識や技術を証明する材料として役立つ場合が多いため、スポーツトレーナーとしてのキャリアを考える選択肢の一つとして考えてみるのも良いかもしれません。

 

アスレティックトレーナーの年収と将来性

アスレティックトレーナーの年収

アスレティックトレーナーの年収が実際どのくらいであるかは、皆さん気になるところだと思います。

アスレティックトレーナーの平均年収は300〜500万円と言われています。ですが、先に見たように、アスレティックトレーナーにはさまざまな雇用形態があるため、年収の幅も広いです。例えば、プロスポーツチームと専属契約を結ぶアスレティックトレーナーであれば、年収は500〜1000万と高額になる場合もあります。専属契約は非常に狭き門ですが、その他の職業や雇用形態であっても、複数の仕事を掛け持ちすることで高収入を狙うことは可能です。また、アメリカなどの海外では日本よりアスレティックトレーナーの認知度が高いため、平均年収も500万円前後(全米アスレティック協会より発表)といわれています。

アスレティックトレーナーの将来性

日本では一般の人にとってアスレティックトレーナーの認知度はあまり高くないかもしれません。ですが、スポーツや医療、介護の現場においてアスレティックトレーナーの必要性は徐々に認識されてきています。よって、今後アスレティックトレーナーの需要は高まっていくことと思われます。アスレティックトレーナーとしての価値をより高め、現場から必要とされる人材になるためにも、医療系国家資格などもあわせて取得しておくと安心です。

 

アスレティックトレーナーになるには?

アスレティックトレーナーになるには?

アスレティックトレーナーになるには、プロスポーツチームやスポーツ系の医療機関に就職して働くのが一般的です。このような就職先では、スポーツ系、医療系の専門学校やスポーツ系の大学卒業者が大半を占めます。アスレティックトレーナーと名乗るために必ずしも資格は必要ありませんが、プロスポーツチームでは高いレベルの知識や技術を求められるため、資格の所持を条件としているところも多いです。

特に、トップチームと言われるサッカーのJリーグやバスケットボールのBリーグなどの各業界で上層部に位置するプロチームでは、公益財団法人日本スポーツ協会が認定する「公認アスレティックトレーナー」(JSPO-AT)の資格取得は必須です。日本ではトレーナーの国家資格はありませんが、数あるトレーナー資格の中で最も難関で、合格率は20%前後と言われています。

トレーナーを認定する資格として他にJATAC-ATCという資格がありますが、医療系国家資格を取得していれば容易に取得できてしまうため、あまり知識や技術の証明とならない場合が多いです。まずは、JSPO-ATの取得を第一優先に考えると良いでしょう。

アスレティックトレーナーの資格を取得するには?

①アスレティックトレーナーの資格取得ルート

アスレティックトレーナー資格を取得するには、大きく以下の2つの方法があります。

(1)アスレティックトレーナー養成講習会を受講する。

公認アスレティックトレーナー養成講習会は、協会加盟団体(都道府県体育・スポーツ協会中央競技団体)及び協会が特に認めた国内統括競技団体(日本野球機構、日本プロサッカーリーグ等)の推薦が必要

(2)アスレティックトレーナー免除適応コース承認校に入学する。

(1)のルートで資格を目指すのは難しいため、(2)のアスレティックトレーナー免除適応コース承認校に入学して資格を目指すのが一般的です。アスレティックトレーナー資格は、体育大学やスポーツ系の専門学校に入れば取れるという資格ではないため注意が必要です。

②試験の種類と難易度

JSPO-AT

JSPO-ATは、日本スポーツ協会が公認しており、日本で最も有名なアスレティックトレーナーの資格です。
内容としては、まず生理学や解剖学の知識を問う筆記試験である「理論試験」を受験し、これに合格すると次の「実技試験」に進みます。それぞれの合格率は19.9%、50.6%となっています。JSPO-ATは、日本の民間トレーナー資格の中でも最難関と言われています。しかし、近年は取得者も増えており、大学や専門学校でしっかり学び、諦めずにチャレンジし続ければ取得できる資格です。

NATA-ATC

NATA-ATCは、アメリカのアスレティックトレーナーの資格です。アスレティックトレーナーとしてアメリカ国内で活躍したい場合はこのNATA- ATCの取得が必要になります。
NATA- ATCは、認定試験の合格率は80%〜90%と高いですが、試験を受けるまでに大学での勉強やインターンシップに費やさねばならない時間と労力は膨大なものです。そのため、日本人のNATA- ATC保有者が約170名とかなり少ないことからもわかるように、非常に難易度の高い資格であるといえます。

③アスレティックトレーナー免除適応コース承認校とは?

認定を受けた大学・短大・専門学校のことで、指定のカリキュラムを修了し、日本スポーツ協会で実施する筆記試験と実技試験に合格すればアスレティックトレーナーの資格を取得できます。
本校東京メディカル・スポーツ専門学校アスレティックトレーナーコースも承認になります。

 

承認校で学ぶなら大学・専門学校どっち?

学びは何が違う?(年限・実習・カリキュラム)

大学

大学では、一般教養など専門分野以外のことも学んでいきます。授業の取り方の自由度が高いため、進路変更が可能であったり、興味のある分野を自由に学ぶことができたりといったメリットがあります。ATの資格取得を目標とする場合、自分で対象授業を選択し、自分で計画を立てて勉強する必要があります。学校によっては試験対策などがなく、自分だけで勉強しないといけないケースがあるので、確認しておきましょう。

専門学校

専門学校では、大学のように研究機関ではないため、現場に出た時に必要となる知識・実践力を身につけるカリキュラムに重きがおかれています。そのため専門分野に特化したカリキュラムが予め設定されています。カリキュラム選択の自由度は少ないですが、しっかり勉強していれば資格に必要な知識・技術がきっちり身に付くようになっています。実際に現場で活躍しているプロが指導してくれたり、試験対策が充実しているのは心強いポイントです。

受験・合格実績

もちろん、大学・専門学校どちらの卒業生にも資格試験合格者は一定数いますが、合格率がトップクラスの学校の数でいうと、アスレティックトレーナーの学びに特化した学校である専門学校の方が多いです。

 

アスレティックトレーナーと医療資格

アスレティックトレーナーと医療資格、どっちがスポーツの仕事をするのに優位?

現在の日本のスポーツ業界においては、日本スポーツ協会公認のアスレティックトレーナー資格に加え、医療系国家資格を保有していることがトレーナーの採用条件になりつつあります。これは、医療系国家資格がなければ、いくらアスレティックトレーナーの知識があってもスポーツ現場で選手の体に触れて医療行為をすることができないためです。よって、アスレティックトレーナーの資格に加えて、医療資格をもったトレーナーが重用されます。

アスレティックトレーナーと一緒に持っているとよい資格

アスレティックトレーナーの資格と同時によく取得されているのは以下の3つです。

  • 柔道整復師
  • 鍼灸師
  • 理学療法士

これらの資格を通して医療の知識を身につけることで、選手により適切な処置を行うことができるようになるとともに、活躍の幅が大きく広がります。
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