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よくある質問

鍼灸師ってどんな仕事?

鍼灸師とは

鍼灸師とは、鍼や灸を使い、ツボ(経穴)を刺激して気の流れを正常にすることで、人間の持つ自然治癒力を最大限に発揮させる治療のプロです。特に、スポーツ選手に対しては、怪我の痛みの緩和だけでなく、コンディショニングにおいても効果を発揮します。また、正式には鍼灸師という資格があるわけではなく、一般的にはり師きゅう師の両方の資格を持った人のことを鍼灸師と呼びます。

鍼灸師の仕事内容

鍼灸師の仕事は、他の医療資格と同様に、患者の体の辛い部分や痛い部分などの悩みを改善し、困っている人に寄り添ってあげることです。以下でははり師ときゅう師の具体的な仕事を紹介します。

はり師の仕事内容

はり師は、太さや長さの種類が様々にある針の中から、怪我の用途や患者個人に合ったものを選んで治療を行います。世間では、体に鍼を刺すことに対して怖いというイメージもありますが、実際には鍼と鍼管という道具を使ってツボに刺すことで、ほとんど痛みを与えずに治療を行うことができます。また、体のツボは繋がっているため、例えば背中に鍼を刺されるのが怖い場合は手足のツボに刺すことで対応するなど、患者の希望に沿って臨機応変に治療を行う仕事です。

きゅう師の仕事内容

きゅう師は、鍼の代わりにもぐさを燃やしてツボを刺激することで治療を行います。世間では、お灸に対しても熱いのが怖いというイメージもありますが、お灸にも様々なやり方があるため、患者に合わせてできるだけ小さくしたり、輪切りにしたショウガの上に乗せたりしてダイレクトに熱を与えない工夫をすることで、子供や高齢者へもお灸できるくらいに熱を軽減できます。きゅう師もはり師と同様に、自分の判断で臨機応変な治療を行うことができる仕事です。

理学療法士や柔道整復師など、他の医療資格との違い

それでは、理学療法士柔道整復師などの他の医療資格と鍼灸師の違いは何でしょうか。

鍼灸師と理学療法士の違い

理学療法士は、リハビリにおいて運動を取り入れることで徐々に治療を進めていきます。一方で、鍼灸師ツボを刺激することですぐに症状を改善させることができます。例えば、ぎっくり腰や寝違えなどは即効性が現れやすいものの一例です。他の資格ではすぐに治せない部分を治すことができる点は、鍼灸師の強みと言えます。

鍼灸師と柔道整復師の違い

柔道整復師との大きな違いは、道具を使うか否かです。鍼やお灸などの道具は資格がないと使えませんが、それらの道具を使うことで柔道整復師には必要な体力を温存できます。そのため、鍼灸師は体力がなくても、比較的たくさんの治療をこなすことができます。

鍼灸師とその他の医療資格の違い

道具を使うという点以外でも、柔道整復師やあん摩マッサージ師、指圧師との違いがあります。それは、筋肉に直接アプローチするか否かです。鍼灸師は鍼やお灸を用いることで、体の表面だけはでなく、奥から柔らかくほぐしていくことができます。また、マッサージを受ける患者に多い揉み癖(※定期的に通わないと増々凝ってしまう状態)も、鍼灸なら避けることができます。この点において、鍼灸師はリハビリの面でも重宝され、その重要度は今後も増していくと考えられます。

鍼灸師になるには

鍼灸師資格の取得方法

鍼灸師になるには、「はり師」と「きゅう師2種類の国家試験に合格する必要があります。ただ、実際には国家試験の問題が10問違うだけなので、2つ同時に取るのは難しいわけではなく、両方取るのが一般的です。また、国家試験は座学のみですが、基本的に学校協会が主催している実技の試験にも合格する必要があります(学内実績)。学校協会の実技試験に合格した後に、座学の国家試験を受けるという流れです。

鍼灸師の国家試験の難易度や合格率は?

鍼灸師の国家試験の難易度はさほど高くはないと言われており、合格率も70%と高めです。そのため、専門学校で学んだ内容をしっかり理解すれば、問題なく資格を取得できるでしょう。ただ、高校までスポーツばかりに打ち込んでいた人や、勉強が苦手な人に関しては、油断せずにしっかりと準備をすることをおすすめします。

鍼灸師の主な就職先は?

鍼灸師の就職先は、主にスポーツ関連・美容関連・医療関連・地域の鍼灸院と大きく4つに分けられます。

スポーツ関連の就職先での仕事

スポーツに関しては、選手個人と契約をしてスポーツトレーナーとしてサポートをしたり、団体と契約をして様々な場所で選手のサポートをしたりする場合があります。また、同じ鍼灸師でもスポーツのレベルによって担当する分野が異なります。プロリーグのスポーツ選手だと、スポーツの種類や動きによって特殊な知識も必要になるため、ATの資格も必要ですが、地元のクラブだと、治療院と兼務でトレーナー活動を行うことが多いです。

美容関連の就職先での仕事

美容に関しては、顔の美容鍼だけをしている所も、治療と美容鍼を両方している所もあります。美容鍼の需要は近年増加しており、入学後に進路を考えていく学生も多くなってきているようです。

医療関連の就職先での仕事

医療関連の就職先の中でも、その職場は企業内部の医務室整形外科介護施設病院など多岐にわたります。近年は企業就職も増えており、その場合は企業の社員を相手に治療を行うことになります。整形外科では、鍼での治療を行うことで、神経ブロックの注射を減らすことができるため、鍼灸師のニーズが高まっています。また、その他の医療機関でも、薬を使わない治療ができるという点で重宝されています。

地域の鍼灸院での仕事

地域の鍼灸院では、地元の人に寄り添った治療を行うことができます。地域の鍼灸院の役割は、超高齢化社会を迎えるにあたり、今後高齢者の治療に向けても重宝されると考えられています。また、鍼灸師は資格を持っていれば申請後すぐに開業できるため、ある程度の力を付けたら開業して独立するという手段もあります。その際、治療院を構えず出張のみでも開業可能なのは魅力的です。

以上大きく分けて4つの就職先をご紹介しましたが、鍼灸師の進路の選択肢は様々にあることがお分かりいただけたかと思います。ちなみに、鍼灸師としての就職先は夏前に決めたいと思う人が多いようです。夏前に就職先を決定して、安心感を持って国家試験を受けに行ければ、理想的ですね。

鍼灸師の魅力は?

ここまで鍼灸師に関することを詳しく説明してきましたが、改めて鍼灸師の魅力をまとめてみたいと思います。

  1. 自身の判断で、患者や症状に合わせた治療を主体的に行うことができることです。
  2. 自分主体の治療だからこそ、自分自身のファンができることです。
  3. 即効性がある治療ができ、その場で自分主体の治療に感謝をされるため、やりがいを感じやすいことです。

現役の鍼灸師の方も、上記3点の魅力が仕事を続けていくうえでサイクルのように現れるため、仕事を楽しむことができると仰っていました。

鍼灸師を目指すなら東京メディカル・スポーツ専門学校

東京メディカル・スポーツ専門学校 鍼灸師科の特徴は3つあります。

1.国家試験への取り組み

東京メディカル・スポーツ専門学校では、担任とチューターのダブルサポート補習授業など、一人ひとりの習熟度に合わせた個別指導を実現し、細やかな学習指導により全員合格を目指しています。
国家試験合格率は「はり師 90.2%(全国平均87.8%)」「きゅう師 90.2%(全国平均89.1%)」と高水準の支援体制があります。

2.スポーツの学びの充実

鍼灸師の医療技術と資格を活かして、医療現場はもちろん、スポーツ現場でトレーナーとしても活躍できる鍼灸師を目指すためのスポーツの学びが充実しています。

3.鍼灸師科の就職実績

就職希望者就職実績100%。医療機関やスポーツ選手が通う接骨院や整骨院、スポーツチームなどでもTMSの卒業生が活躍しています。

正しい知識を身につけて将来のキャリア選択を行うために、
まずはオープンキャンパスで鍼灸師についての情報を取得しましょう。