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出逢い その2
- 妻木ブログ
こんにちは 妻木です。
出逢いには、人だけでなく、本との出会いもあります。
年末に私は、古希を迎え、体力に不安を感じていました。
ずいぶん前に読んだ
「武道の力」 時津賢児著という本に
「人間は80歳まで強くなれる」
とあったのを思い出して、気になり再読したのです。
(この本は、おすすめです)
時津さんがトレーニングを研究する場面で、、
「透明な力」木村達雄著の話がありました。
木村さんの合気道の師匠 小川幸義の伝記でした。
ところが、木村達雄さんは筑波大学の数学系教授でした。
数学者が合気道???
偶然、木村さんの歩んだ道を書いた本を見つけました。
それが、「合気修得への道」 木村達雄著 でした。
これが、めっぽうおもしろかったのです!
(ぜひお読みください)
木村さんが小川師匠に合気で投げられると
ダメージを受けるどころが、
逆に調子がよくなっていく!!
稽古の後疲れるということは、まったくなかった
と書いてあります。
その本に、東大受験でのエピソードがあったのです。
それは、
↓
↓
↓
高3の大学受験の前、600ページの英単語の本を
覚えることにした。
毎日最初は、4時間それから5時間、6時間と
増やしていった。
どうせやるなら勉強する時間の限界を
突き止めようと思った。
1日10時間、12時間とだんだん増やした。
15時間やってもまだ余力がある、、、、
ところが、16時間やると翌日に疲れが残る。
15時間30分だとまだ大丈夫だった。
15時間40分だと疲れる。
おかしなことに本当に限界が分かる。
それが、15時間36分40秒だった。
気分は、とても満たされている。
ところが、30日かけて、A~Z 1冊やったら、
前の方を忘れている。
また、Aからくり返したら、今度は、15日で済んだ。
3回やったら、全部の単語を覚えた。
ここまでなら、頑張っただけなのですが、
続きがあるのです。
単語を覚えた時に、試験に落ちるかもしれないという
不安がいっさいなくなった!
なぜなら、これ以上1分1秒もできない。
これでだめならしょうがない。
さらに不思議だったのは、
Mくらいまできた時、慣れてきたのか、
単語が向こうから向かってくる感じで楽しくなってきた!
努力している感じが消えて、
単語の暗記が趣味のようになり、
すっかり面白くなってしまった。
高名な数学者 岡潔先生の話をあげています。
「人間は、ある期間夢中でやれば、
なにごとも好きになる」
そして、東京大学に合格して、
合気の稽古に励むのでした。
国試を控えているあなた
限界の限界までやってみましょう。
不安はなくなり、おもしろくなってしまいますよ。
それでは、また