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トレーナーに決断力

  • 妻木ブログ

こんにちは 妻木です。

トレーナー憲章に、こんな一文があります。

「トレーナーには、決断力リーダーシップを持つことが必要である」

うーん そうですか。

いや、そうなのです。

 

これは、スポーツチームで働くトレーナーにとって、

重い言葉だと思います。

私は、優柔不断な鍼灸師なので、

この一文は、心に響くのです(笑)

 

試合中、選手が倒れた。

さてベンチのあなたは、どうしますか?

①すぐにケガの状態を見るため、ベンチを飛び出し、ピッチサイドに行き声をかける

または、

②よほどの外傷でない限り自分で選手が立ち上がるのを待ち、ベンチからむやみに動かない

監督の意向もあり、①、②どちらの対応が良いとは言えません。

が、瞬時の判断を迫られますね。

さらにピッチ内での倒れた選手の評価、判断があります。

退場交代?  続行?

SALTAPS  さあ、決断です。

参考https://www.yokohama.kanagawa.med.or.jp/ikai/sports-ikai/page6.html

リハビリの時も同様です。

動けるようになり、ステップアップするか、しないか?

アスリハから練習・試合への参加の可否?

などなど、、、、、

トレーナー(現場のメディカルスタッフ)には

常に高度な判断(決断)が求められるのです。

 

オシムさんがジェフ千葉の監督をしていた時のことです

私が、トレーナーをしていました。

選手が試合でケガをしました

翌日 かなり痛そうです。

オシムさんは、ケガをした選手が練習に参加できるか

私に聞いたことがありました。

私は、選手に練習ができそうか聞いて、そのまま監督に伝えたのです。

オシムさんは、じっと聞いてから、

「選手に決めさせるな、あなたが決めなさい」

練習参加のイエスかノーは、 あなたが決断しなさいというのです。

「一日だけ休み、翌日に練習を通常どおりできるならば、

一日休まなくても練習はできるのではないか!」

とも言われました。

 

監督は、練習に参加したほうがいいのか、しないほうがいいのかを

きいたわけではありませんでした。

ケガをしているのはわかっているが、

練習の可否は、、メディカルの仕事だというのです。

これは、つらいことでした。

練習の可否の決断とは、自らの役割を自覚し、覚悟をすることでした。

オシムさんは、結果については、何も言いませんでしたが、、、、

 

JFAスポーツ医学委員長の池田先生も同じことを言われました。

「チームドクターに一番必要な条件は、なんでしょうか?」との問いに、

先生は、即座に 「それは、決断力です」 と話されました。

ああ、同じ答えなのです。

 

決断力に加えてセルフケアの指導やリハビリを行うトレーナーは、

やはり人を動かすリーダーシップが必要です。

これは、原則(コツ)を学べば、ある程度できます。

私が参考になったのは、この本でした。

子供を動かす法則 向山洋一著

 

トレーナーは、役割と責任を自覚して、経験を積むことによって

アスレティックトレーナーになっていくのです(苦笑)

 

「トレーナーには、決断力リーダーシップを持つことが必要である」

それでは、また

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