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見えないなにか

  • アスレティックトレーナー
  • 鍼灸師科

こんにちは 妻木です

 

まだ治療家として未熟だったころ(40年近く前)、

施術の効果に自信がありませんでした

あるとき、肩の治療で大円筋あたりに深く親指を入れた時、

私の肩あたりになにかを感じたのです

心地よい感じでした

同時に、患者さんの肩の痛みは、楽になりました

ふしぎな体験でした

鍼でも同じ経験をしました

 

また、自損事故で足関節を骨折した夜

余りの痛さに自分で 腓骨頭下(陽陵泉)に

鍼をしたことがありました

鍼は、気持ちよく、痛みを和らげてくれました

これも、初めての経験でした。

 

ひびきやここちよさとは、患者さんが感じて、

施術者に伝えることだと考えていましたが、

多くの経験から、響きや心地よさは、患者とほぼ同時に

施術者も感じることができる と気がつきました。

しかし、見えないなにか 気?測定できないもの、

毎回は感じられないものに、自信がなく、

当時は誰には話しませんでした。

知覚は、感覚器官から神経を通して、脳でわかるのが、常識です。

 

そんな折、衝撃的な本に出合いました

演劇評論家の渡辺保著 “日本の舞踊” です

そこには、

舞踊は、瞬間に消える芸術 であり、

真のすばらしさは、フィルムに写らない !
と書かれていました

 

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そして、著者の経験が語られます

歌舞伎座で中村歌右衛門の舞踊を見て、

歌右衛門の踊とは、別の女の声が聞こえていたと言います。

その夜、モーリスベジャールの舞踊を見て、また声が聞こえた。

そこで渡辺は、確信したのです。

人間は、言葉以外の言葉をしゃべる動物なのである。

人間の身体は、言葉より豊かな声なき声をもっていて、

言葉とはまったく違う、もう一つの世界を空間に刻むことができる。

舞踊を味わうのに必要なのは、知識ではなく感性である!“

ともかく私は、独り合点しました

少しだけ鍼のひびきやここちよさを納得できるようになりました

 

 

最近、皮膚のケラチノサイトのすごさを書いた本を読みました

皮膚研究の傳田光博著の 「サバイバルする皮膚」です

ケラチノサイトは、

電磁波、超音波、気圧、電気、電場、電子の分布に反応する!
ヒトは、環境の変化を意識下では、すべてとらえているのです

 

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見えないなにかは、ケラチノサイトが関わっているかもしれませんね

傳田さんのおかげでさらに自信をもって施術できるようになりました

それでは、また

※いずれ、2冊の本をTMSの図書館に寄付しようと思っています。

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