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匠への道
- アスレティックトレーナー
こんにちは 妻木です
匠とは、道具を使って物を作る職人のことです
伝統的な手仕事のマイスター(棟梁)を指します
棟梁の故西岡常一さん
法隆寺の鬼 と呼ばれました
古代のヤリガンナを復活させ、
法隆寺昭和の大修理をした、伝説の宮大工です
しかし、後継者がいませんでした
なぜなら、法隆寺に雇われていたからです
つまり貧乏
これでは、住み込みの内弟子をとり、
口伝の技術を伝えることはできない
ところが、奇跡が起きました
修学旅行で法隆寺を見た高校生が、
宮大工を希望したのです
が、弟子を食わせていけない
彼は3年間待ちました
あの小川三夫さんです
西岡棟梁のたった一人の内弟子でした
小川さんは、10年修業して、あらたな育成システムのため、
昭和52年独立したのです
株式会社鵤工舎
寺社建築技法の伝承のため
特殊校舎を結成したのです
そこでは、みな合宿生活をする
24時間、親方と同じ屋根の下で生活する
当番制で食事も作るのです
そうやって、古代からの技を伝承していく
すごいですね
参照 不揃いの木を組む 小川三夫 文春文庫
さて、その鵤工舎を始めた時、
小川さんの師匠 西岡さんは、
期待を込めて、ことばを贈りました
鵤工舎の若者に告ぐ
親方に授けられるべからず
親方を乗り越える工風を
切磋琢磨すべし
これ匠の道の心髄なり
心して悟るべし
西岡常一
鍼灸の道もかくありたいものですね
それでは、また
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