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パラローイングの実習を通して学んだこと
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こんにちは!
理学療法士科(現Ⅰ部)2年の宮川です!
先日、パラローイングの実習に参加しました!
当日の様子や学んだことをレポートするので読んでいただけると嬉しいです。
パラローイングとは
実習の話に入るまえに、まずはパラローイングについて簡単に紹介したいと思います。
この競技は、身体や視覚に障害がある選手が行うローイング(ボート競技)で 2008 年の北京パラリンピックから正式種目として採用されています。
理学療法士科の中島先生はパラローイングの日本代表チームのトレーナーとして活動されています。
パラローイングの実習当日
当日は、実際に脊髄損傷の選手の方へのストレッチを担当させていただいたり、他の障がいを持つ選手のトレーニングの様子を間近で見学させて頂きました。 私はこの実習を通じて、パラスポーツに関わるトレーナーの方の凄さと、競技者一人ひとりに寄り添う重要性を強く感じました。
私自身、今回の実習に参加するまでパラスポーツというものに対してどこか遠い存在のように感じていました。
そんな中で参加した今回の実習は、私にとって『人を支える』ということの本質を深く考えるきっかけとなりました。
特に、脊髄損傷の選手へのストレッチ対応や、他の障害を持つアスリートのトレーニング風景を目の当たりにしたことは、学校や机上では学べないリアルな現場での気づきを教えてくれました。
実際の現場にて
実習当日、私たちはパラローイングのトレーニング拠点を訪れました。参加した当日はあいにくの雨でしたので、選手のストレッチの様子を見学させて頂いたり実際に触診させて頂いたりトレーニングに一緒に参加したりしました。
今回の実習で一番印象的だったことは、選手一人ひとりの身体的状態が全く異なっており、全ての人で同じ対応をする事が難しいという事です。
実際に脊髄損傷の方を触らせて頂いたことによって健常者とは違う、脊髄損傷の方のリアルな筋肉の柔らかさやリアルな関節の固さを体感する事ができました。
室内でのトレーニングがメインだったのですが、トレーナーの方や中島先生が動作観察のポイントや見るときの細かな部分について丁寧に教えてくださり、とても勉強になりました。
現場でしかわからない視点を学べたことで、より実践的な理学療法を感じる事ができたと思います。
寄り添う力
今回の実習でもう一つ印象的だったことは理学療法士の方の存在です。
『治療者』としての立場だけではなく『支える人』としての立場で接していることが印象的でした。
ただ、ストレッチとして筋肉をほぐす・可動域を広げるだけではなく、その人の競技人生を支える視点がありました。
選手と同じ立場に立ち、「どうしたらもっと漕ぐ事ができるのか」や「どうしたら痛みなく生活ができるのか」という会話が常に中心にあったように思えます。
自分にできること・そしてこれから
実習を終えて「自分にはまだまだできないことが多い」という現実を突きつけられたと同時に、「いつかはこんな風に誰かを支えられ笑顔にできる理学療法士になりたい」という思いを再認識する事ができました。
今回の実習を通して、障害の有無や程度に関わらず「一人の人間として向き合う姿勢」が、スポーツの現場では何よりも大切だと感じました。
これからの学校生活で、もっと多くの現場に触れて実践的な知識と経験を積んでいきたいと思います。
そして、将来は誰かの挑戦を支えられる人としてスポーツに関わっていける様に努力を重ねていきたいです。
最後に
今回のパラローイング実習は単なる学習の一環としてだけではなく、私にとってとても大きな学びとなりました。
この経験を胸に、これからも学び続け積極的に行動していきたいといます。
そして、3 年後には自分が憧れた理学療法士の方のようにスポーツに挑戦する全ての人の笑顔を守れる理学療法士になりたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。