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トレーナーの魅力
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妻木です。
ブログを更新する間もなく、クラブワールドカップは終わってしまいました。
バルセロナ・・・さすがですね。メディカルスタッフも苦労のかいがあって、優勝の喜びを味わったことでしょうね。
チームの一員として自分の仕事を通じてチームに貢献することは、トレーナーにとってやりがいのあることです。
そして、結果がでれば最高です。
FIFAレフェリーのトレーナーをしている私にとっては、レフェリーが自分のパフォーマンスを十分発揮して、
結果的にいい試合を演出できたことに満足感を覚えます。
このように、試合や大会を通じてトレーナーの魅力はあるのでしょうが、この仕事を長年続けていくと、
トレーナーには、もっと深い魅力があることに気がつきます。
2005年、日本で初めて開催されたクラブワールドカップの時のことです。中米のグァテマラからレフェリーがきました。
彼は翌年のドイツワールドカップでも活躍してくれると、FIFAが期待していたレフェリーでした。
練習のウォームアップで思いがけないことに、non-contactで膝のケガをしました・・・・・
東京では、診断は容易です。受傷機転、膝の腫脹、MRI, 関節穿刺、で確定できまたそうです。
結果は・・・ACL断裂!
6か月後にドイツワールドカップ・・・・手術は、特別にスイスのFIFAの病院で行うことができましたが、
リハビリは当然、グァテマラでした・・・・・・
やはり、ドイツワールドカップは間に合いませんでした。
ところが思いがけず2006年のクラブワールドカップには、再度来日して見事、決勝レフェリーを担当しました。
2010年南アフリカワールドカップにも指名され、活躍しました。(治療もしましたが)
その後、引退したと聞いたのですが、2011年のU-20ワールドカップ時に、コロンビアのボゴタで再会したのです。
何と彼は、FIFAのレフェリー委員会のメンバーになっていました!
選手がケガやハンディを乗り越えていくように、レフェリーにもけがや大きな困難を乗り越えて大きくなるのですね。
分岐点で出会い、お互いなすべきことをして、つかのまの人生を共に歩む。
それも、トレーナーの魅力のひとつであるかもしれません。
追伸
イギリス在住の卒業生、ワタナベさんなグリーティングカードが届きました。
ブログを読んでくださっているあなたにも、来年が良い年でありますように
それでは、また
妻木 充法