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実習活動インタビュー(鍼灸師科Ⅰ部1年 福士 森さん) ~アスリートサポートクラブ~
- 鍼灸師科
みなさん、別れと新たな旅立ちが重なる3月ですが、いかがお過ごしでしょうか?
今回のASCブログでは、前回お知らせしたように、プロ野球チームである東京ヤクルトスワローズの2軍宮崎キャンプにて
実習参加してきた学生さんにインタビューをしてきました!
2名の学生さんにインタビューをとりましたが、1名ずつご紹介していきますので、2本立てでいきたいと思います!
今回は鍼灸師科Ⅰ部1年生の福士森(ふくししん)さんにインタビューを行なってきました!
Q:実習お疲れ様でした。東京ヤクルトスワローズで2週間実習を行なってきたわけですが、特に印象に残ったことはなんですか?
A:初めてプロの選手の身体を預かったので、「責任の重大さ」を感じました。
怪我をしている選手を診させていただくことがあったんですが、リハビリを手伝うということは、その選手が復帰できるかどうかがかかっている訳ですよね。
本当にプレッシャーでしたよ(笑)。
実習の中で関わらせていただいたすべての仕事ひとつひとつに責任があると感じていました。
例えば、アイシングひとつにしてもドリンクにしても、任されている重大さを感じながら仕事に取り組んでいました。
Q:プレッシャーを相当感じていたということでしたが、どうやって乗り越えましたか?
A:正直、「自分達はなにもできないいんだ」と考え、逆に開き直ってました(笑)。
今の自分達にできることをしっかりやろう、目の前に任された仕事があれば全力でやって、それで失敗してもいいじゃないか、という思いで取り組みました。
そうすることで、だいぶ気持ちが楽になりましたね。
Q:仕事はどんなことをしましたか?
A:7時頃起床し、その後、当日に使用するアイシング用の道具やテーピングの準備をします。
その後、トレーナーの方と球場に向かい、選手がアップをしている間にドリンク準備や必要となる道具を準備しておきます。
練習が始まるとモニタリング(観察)が中心ですが、時々選手からストレッチの手伝いを頼まれたり、球拾いやキャッチボールの相手をしたりします。
キャッチボールは選手とのコミュニケーションを取る手段として最適なので、是非できるようにしておいたらいいと思います!
その後、昼食をとり個人練習の付き添いをしたりします。だいたい終わるのが14時頃でした。
Q:色んな仕事をされていたんですね。失敗はいっぱいありましたか?
A:いっぱいありました。例えば、アイシングを何回も巻きなおして選手を苛立たせてしま
ったりもしました。
トレーナーの方がフォローしてくれましたが、そのような時はすぐに謝っていました。
でも、そこでの失敗を次もしないように勉強をして知識を深め、次の機会にはできるようにしていました。
そうすると、選手からの信頼を得ることができました。
ピンチをピンチと思わず、チャンスと捉えるようにしていましたね。
Q:様々な知識が求められる実習の中で、福士さんが思う一番大事なことってなんですか?
A:知識や技術はできることに越したことはないですが、何よりも大事なことは笑顔でいることだと思いました。
選手から話しかけられやすいようにしていましたね。何もできなくても笑顔でいることを常に心がけていました。
そのことで選手とのコミュニケーションをとることができ、それが仕事を円滑に進める上で非常に大事なことだと思いました。
Q:最後に、プロの現場で実習をしてみたいと考えている後輩に、何かアドバイスがあればお願いします。
A:1つは、最低限の解剖学的知識を身につける必要があるということです。
野球の現場では肩や肘の痛みを訴える方が多いのですが、肩や肘の知識だけあればいいということではありません。
そこに関連した知識も必要になってきます。例えば、肘の痛みの原因が股関節にあったりするので、そちらの知識も求められてきます。
2つ目は環境適応力が必要です。
宮崎に2週間滞在、という普段とは違う環境の中で、初めての方と接するので、その環境に慣れるのに時間がかかると、それだけで2週間が終わってしまいます。
普段からいろんな方と接する機会を設けたらいいと思います。
最後に「素直さ」と「謙虚さ」ですね。
何でも貪欲に学ぼうとする姿勢と、失敗を指摘された時に素直に受け入れることができなければ、現場で成長することはできません。
自分らしさをもちつつ、他者の言葉に耳を傾けるようにしてください。
~インタビューを終えて~
2週間の実習を終え、技術的にも人間的にも大きくなって帰ってきた印象の福士くん。今後の彼の活躍に目が離せないですね!
それでは、今回はこの辺で!
次回は実習に行ったもう1名の学生、柔道整復科Ⅱ部の角一さんにインタビューをしたいと思います!
お楽しみに!!
福士 森(ふくし しん)
鍼灸師科Ⅰ部1年生(今年の4月から2年生へ進級)
出身:東洋大学
野球を長年続けており、高校卒業後は大学へ進学。大学在学中もスポーツと深く関わる。
その後、スポーツトレーナーの夢を目指すため、TMSへ入学。鍼灸師になりプロの第一線で活躍することを夢見て、現在勉強中。