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認知症国際フォーラム
- 鍼灸師科
みなさん、お元気ですかー!
教務事務の佐川が、TMSの日々をお伝えしていきます。
今回は、前回告知をしていた通り、10月31日(土)に川崎市総合福祉センターにて行われた市民講座、「認知症国際フォーラム -漢方と鍼灸による予防と治療―」です。
参加された、鍼灸科の大石先生からのレポートです。
鍼灸科 大石 知絵子先生
鍼灸科の大石です。
TMSでは、鍼灸をスポーツ業界で活かすことを目指していますが、鍼灸が役立つのは、なにもスポーツ業界だけではありません。
あまり知られていませんが、西洋医学よりも東洋医学で使われる漢方薬や治療法には、患者さんに対する負担や副作用も少なく効果的であることから、とても注目を集め、病院や大学などでも研究が進んでいるんですよ。
今回は、その中でも高齢者がかかり易く、治療が難しいとされている“認知症”がクローズアップされました。会場には、医師や鍼灸師などの専門家だけでなく、一般の方々も多く参加され、メモを取りながら真剣に先生方の話を聞かれていました。
このような大きな大会を、市が主催するなんてすばらしい事ですね。
講演者には、日本や中国でご活躍されている専門家の先生方がずらりと並んでいます。これほどの先生方が一同に会し、議論される事は、本当に珍しいんですよ。
私も、留学していた頃お世話になった先生にお会いできて、とても懐かしい気持ちになりました。日本鍼灸の代表として、演壇に立たれたのは兵頭明先生です。
この先生は、長い間中国に留学されていた事があり、今までにたくさんの本を出される程、日本の中医鍼灸にとって欠かせない方なんですよ。
今回のフォーラムへは、こちらの兵頭先生からお話があり参加することが出来ました。
この様な人との繋がりって、本当に大切ですよね。
少子高齢社会がますます進んでいけば、「アンチエイジング!!」の声が高まり、予防医学の考え方も大きく広がっていきます。
医療としての鍼灸の必要性は更に増していくことが予想され、専門知識を持った鍼灸師はまだまだ需要が増えていきそうですね!
ちなみに今回のフォーラムの様子が、テレビで放映されます。11月29日(日)18:00~NHKにて「日曜フォーラム」という番組にて放送されますので、ぜひ興味のある方はご覧ください!!
(詳細はこちら:http://www.cognimp.org/index.html)
※アンチエイジング:抗老化・抗齢化といった意味。比較的新しい学問分野で、老化を遅らせたり、老化にともなう病気を防ぐために、様々な研究が進められている。最近では美容分野で「肌の若返り」などを切り口にこの言葉が使われるようになった。
大石 知絵子先生(鍼灸師)
主に鍼灸科Ⅱ部(夜間部)の授業を担当。鍼灸師の資格取得後は2年間の中国留学も経験。中医学(中国の医療)の研究にも積極的に取組んでいる。