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生き方 死に方
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連休中、義理の兄が亡くなりました。突然の死に方でした。死因は心筋梗塞です。私の姉の旦那さんだったのですが、姉が朝起きると、隣でお義兄さんは亡くなっていたそうです。このようなことがあったので、今回は私なりに「死」について、ちょっと色々と考えてみました。
現在、日本人の寿命は長くなっています。多くの人が、かなり長く生きられるようになってきました。でも果たして長く生きることが、全てにおいて、望ましいことなのでしょうか?根底は違う気がします。
「健康寿命」という言葉があります。運動ができて、食事もおいしく取れ、健康的な生活が続けていられる状況です。このような状況では、確かに長く生きた方が良いかもしれません。しかし、例えば寝たきりになってしまったり、家族の24時間の介護が必要になったり、苦痛に耐えながら毎日を過ごしたり。。。そうしてまで自分は長く生きた方が良いのかなぁと思う時があります。私たちが関わっている東洋医学にもこのような考え方があり、病気や健康といったことを、ただ単に痛いとか苦しいとかではなく、心と身体の両面の観点から、人の命や生活を考えています。
本で読んでなるほどなぁと思ったのですが、人間には「死に時」というものがあるのだそうです。当然、誰もかれも好きこのんで死ぬわけではないのですが、その人にとってそろそろこの辺で、といったような「死に時」っていうのがあるのだと思います。大方の人の場合、死に時は80代後半くらいなのかなぁと思います。
人間は決して病気で死ぬわけではありません。恐らく寿命で死ぬんです。昔話で出てくるように、ロウソクが人それぞれあったりして、太さや長さが違ったりして。きっとそうやって決まっているものなのだろうかと、私は思っています。
今回のお義兄さんの場合、突然の死に方ではあったのですが、お義兄さんは決して不幸ではなかったのかなとも思います。自分の家で、自分が愛する妻の隣で命を終えることができた。とても勝手な解釈なのですが、そんな気もふとしてくるのです。
ここまで私なりの個人の意見をつらつらと述べました。内容も重い内容でした。でも、真理は1つです。
人は必ず死にます。誰でも死にます。そして人生は1回しかありません。
「死」は重たいテーマです。でも死に方を考えることは、生き方を考えることと同じなのです。
あなたはいつ、どうやって死を迎えたいですか?
妻木充法
文中でも触れましたが、死について色々と考えた際、左記の本からも感銘を受け、参考にさせて頂いた部分があります。興味がある方はぜひ読んでみてください。
帯津良一著『達者でポックリ。』東洋経済新報社