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サクラサク

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先日、千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館にお花見に行ってきました。
いつ見ても桜はきれいですね。
みなさんの中でもそう感じる人が多いことでしょう。

この誰もが当たり前に「花が綺麗だな」と感じる心。
これも実は大切な素質です。

竹本義太夫の教訓に「口伝は師匠にあり 稽古は花鳥風月にあり」という言葉があります。
これには解釈の仕方が色々とあるのですが、私はこのように捉えます。

口伝というのは原理、原則。
その技術のベースとなってくる基本的なテクニックのことです。
こういったものは自分の師匠に当たる人、先生だったり上司だったりから教わることができます。

ところが、そこからのステップアップは違います。自分が伸びていく、成長していくには、自分自身が自ら稽古をしなくてはいけません。
さて、その時にポイントがあります。それは人から聞くのではなく、インターネットなどで調べるわけでもない。
花鳥風月から学ぶのです。
自分の周りにある“自然”から、実はたくさんのことが学べるのです。

では、今回私が見に行った「桜」からは何が学べるのでしょうか。

春になったら咲く桜。
暖かくなったから花が咲いてくれたように思えますが、実はちょっと違います。
桜は寒い冬を乗り越えて、そこで初めて花を咲かせることができるのです。
これがどうやら1年中で気温の変わらない温暖な状況では、あのような綺麗な花は咲かないそうなのです。

なるほどなぁと思いました。

このお話、桜だけではありません。

「厳冬風雪を凌ぐ梅花にして、初めてよく芳香を放つ」という言葉もあります。(この場合は梅です)

一度厳しい寒さを乗り越えるからこそ、美しい花を咲かせる桜や梅。
そこから私たちも学ぶことができますよね。

どんなに厳しい状況に陥っても、将来の成功を信じきって努力を続ければ、いつかそれが実を結び、美しい花を咲かせることができるはずです。

新年度もスタートしました。
みなさんも周りの“自然”からたくさんのことを学んでください。

妻木 充法

国立歴史民俗博物館の桜 国立歴史民俗博物館の桜
こちらが今回お花見に言った国立歴史民俗博物館の桜(ソメイヨシノ)です。ちょうど満開のタイミングで見ることができました。
写真(右)は有名な吉高の大桜(ヤマザクラ)です。

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