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トレーナーは良い人生観を持つべきである
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トレーナー憲章8
トレーナーは良い人生観を持つべきである
選手の対応をするとき、当然その選手の技術や身体能力などを意識して、それに沿ったケアを行うわけですが、選手を見る際はただ技術面だけを見ればよいわけではありません。
その選手の性格などもやはり考慮して対応しなければならないのですが、今回はもう少し深いお話をします。
選手に対応する際、みなさんはその選手の「人生」全てを受け入れなければならないのです。
これは選手に限りません。
日常生活における何気ない会話、お店での対応、人と人とのコミュケーションが発生する全ての場面において、その人その人の生き様・人生が隠れています。
そこを感じることができるかが、とても大切になってきます。
そして、その人の人生に対するということは、施術やケアを行う者として、自分の人生も全てぶつけなくてはならないのです。
それが当然の礼儀であり、大切な部分です。
剣道の試合を想像してみてください。
実際に面を打つのは剣(竹刀)です。
しかしその剣を動かしているのは、その人の腕であり、練習の成果であり、もっと言えばその人の経験全て、要するに「人生」が剣を動かしているのです。
治療家として対応する際、相手がどんな人であれ、自分の人生全てをぶつける覚悟が必要です。
「人生」とか「覚悟」とかいう言葉を使うと、少し重いというか、ちょっと力が入ってしまうかもしれませんね。
そういうことではありません。
力を抜いてリラックスをして、でも真正面からぶつかっていくことが大切な姿勢です。
私がお世話になったオシム監督がよく使っていた言葉に「respect」という単語があります。
日本語に訳すと「尊敬」とか「尊重」とかいう言葉になります。
治療家として対応する際、相手がどんな人であれ、respect(尊重)する姿勢を忘れず、自分の人生をぶつけてください。
皆さん、それぞれ良い人生観を持ちましょう。
妻木充法
【トレーナー憲章】
一、トレーナーは自ら一番健康でなければならない。
二、トレーナーは、広い意味での知的好奇心が必要である。
三、トレーナーには、決断力やリーダーシップを持つことが必要である。
四、トレーナーには、他人との協調性、自制力が必要になる。
五、トレーナーには公平さ、フェアプレーの精神が要求される。
六、トレーナーは、簡素で清潔な服装をしなければならない。
七、トレーナーには、選手をトータルな人間としてみる高い人間性が要求される。
八、トレーナーは、よい人生観を持つべきである。
九、トレーナーは技術だけでなく、ユーモアを解することや、同情、思いやりも必要なことである。